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米アップルの1―3月期は88%増益、PCやiPodの販売増が寄与
 米アップルが25日発表した第2・四半期(2007年1―3月)決算は、88%の大幅増益となった。部品コストの低下、ラップトップ・コンピューター「MacBook」や携帯型デジタル音楽プレーヤー「iPod」の販売増加が寄与した。
 純利益は7億7000万ドル(1株当たり0.87ドル)。前年同期は4億1000万ドル(同0.47ドル)だった。
 売上高は前年同期の43億6000万ドルから21%増加し52億6000万ドルとなった。
 1株利益は自社予想の0.54―0.56ドルを上回った。アップルが示す見通しは通常慎重。
 ロイター・エスティメーツによるアナリストの予想平均は1株当たり利益が0.63ドル、売上高が51億7000万ドルとなっていた。
 アップルは4月に入り「iPod」販売台数が発売以来5年超で1億台に達したと発表した。「iPod」はデジタル音楽プレーヤー市場で70%以上のシェアを占める。音楽・動画の有料ダウンロードサービス「iTunes Store」は、サービス開始以来の利用が25億曲を超えた。
 1─3月の「マッキントッシュ(Mac)」コンピューターの販売台数は前年比36%増の152万台、「iPod」が同24%増の1050万台だった。
 ドイツ銀行のアナリスト、クリス・ウィットモア氏は、今週出した顧客向けリポートで、1─3月の販売は「iPod」が約1100万台、コンピューターについては出荷見込みの140万台に見合う需要がある、との見通しを示していた。
 コンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトンのパートナー、バリー・ジャルゼルスキー氏は、PC販売の伸びに注目。「業界の成長率・利益率を上回った。アップルは価格設定でプレッシャーを受けていない」と述べ、アップルが価格を抑えるという圧力を受けず、業界を上回る成長を遂げたと評価した。
 純利益や売上高だけでなく、粗利もアナリストの予想を上回った。1─3月の粗利は35.1%と前年同期の29.8%から上昇した。

 「最大のサプライズは粗利」とするアメリカン・テクノロジーのアナリスト、シャウ・ウー氏によると、大方の予想は30%。大幅増益の背景には高い粗利がある、とみている。
 ウー氏は、NAND型フラッシュメモリー、液晶パネル、プロセッサーといった部品価格が、メーカー間のし烈な競争の影響で下落したこともアップルにとってプラスに働いたと指摘した。
 ただ、アップルのオッペンハイマー最高財務責任者(CFO)は、部品コストが低水準にとどまるとは思えず、35.1%という粗利は「維持できない」とロイターに語った。
 クリエイティブ・ストラテジーズのティム・バジャリン社長は「興味深いのは、1─3月は通常、PC業界が最も低迷する時期だということだ。アップルの製品がPC市場で他社よりはるかに注目を集め続けていることを物語っている」と述べた。
 アップルは4月、次期基本ソフト(OS)「レパード(Mac OS X Leopard)」の発売延期を発表した。ソフト開発者向けに試験版を配布したうえで10月に出荷する予定。
 次期OSの発売延期の理由について、アップルは「iPod」機能搭載の携帯電話「iPhone」を予定通り発売するため、開発のためのリソースを「iPhone」に振り向ける必要があったと説明した。「iPhone」は1台500─600ドルで6月下旬に発売する予定。
 アップルは、今第3・四半期(4─6月)について、1株利益が約0.66ドル、売上高は約51億ドルとの見通しを示した。市場予想(1株利益=0.67ドル、売上高=54億7000万ドル)より低いが、アナリストは、アップルが示す見通しはいつも控え目として懸念していない。
 クロス・リサーチのアナリスト、シャノン・クロス氏は「かれら(アップル)のガイダンスを信じる者はいない。過去2四半期の高い成長を考えれば、アップルのガイダンスは控えめと誰もが思うだろう」と述べている。
 米店頭株式市場(ナスダック)のアップル株は、「iPod」やデザイン一新した「Mac」コンピューターの好調な販売に支援されて2005年に倍以上に値上がりした後、2006年も18%上昇、今年に入ってからこれまでに約12%上昇している。25日の通常取引は2.26%高の95.348ドルで終了。時間外取引では102.80ドルに上昇している。

[ロイター]
【2007/04/26 13:15】 | 経済 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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